■海外旅行組 今のうち“ドル”に
20日、日銀が突如見直しを決めた、大規模金融緩和。
日銀・黒田東彦総裁：「長期金利の変動幅を従来の±0.25％程度から±0.5％程度に拡大することにした」
円相場は一時、およそ4カ月半ぶりの水準となる、1ドル＝130円台に。外貨の両替所には、日本円をドルに換える人が急増しています。
インターバンク・佐藤豪代表：「外貨が安くなったので、（先週の）円安の頃と比べたら、倍近い件数。数千万単位で買われる大きなお客もいる」
来週にハワイ旅行を控える女性は、両替のタイミングを見計らっていたそうです。
来週からハワイ旅行予定：「少しでも、ドルのほうが安くなれば良いなと思って。きょうまで、ギリギリ待ってみてという感じ」
■旅行者に朗報「早速ブランド品購入」
影響は、ハワイ旅行真っただ中の家族にも及びました。3歳と1歳の子どもがいる、SHOYAさん一家です。
SHOYAさん：「なかなか行けなくて、モヤモヤしていたが、やっと行けた。（子どもたちが）海とかではしゃいでいる姿を見ると、来てよかったなと思う」
日本を出発した時点では、まだ円安の状況。そのため、“ある覚悟”で旅行に臨みました。
SHOYAさん：「一合炊きの炊飯器があるので、それを変圧器と一緒に持っていき、現地でお米を炊いて、ふりかけとかお味噌汁とかをセットにしながら、そういうもので過ごす時は過ごす。外食行く時は、外食に行く。メリハリを付けて、滞在を楽しむようにしている」
そんな“メリハリ旅行”のさなかに飛び込んで来た朗報でした。
SHOYAさん：「本当にタイミングが良かったなと思う。どうしても、気持ちとお財布のひもが緩みがちと。早速、先ほど妻も日本で買えないブランド品を購入していました」
現地の買い物で、クレジットカードを利用する場合、基本的に利用日の2、3日後の相場が適用されます。今の水準が維持できれば、およそ2万円だったブランド品は2000円ほど安くなります。
年末年始、海外旅行を計画している人にとっても、現地の滞在費がお得になることになります。
■人気のカナダツアー 44万円が40万円に？
さらに、来年にも期待できるといいます。
来年4月以降に出発予定のカナダ7日間の旅のパンフレット。円相場が、円高に進んだことを受け、価格の見直しを行っていました。
グローバルユースビューロー・柴崎聡社長：「これは（10月段階の）155円でシミュレーションした場合と、今130円ちょっとになったが、少しセーフティーをみて136円で見た場合。こちら（155円だと）33万9000円、136円だと29万7000円に変わる」
シミュレーションし直した金額では、円安のピーク時と比べて4万円ほどお得に。これに航空代金が上乗せされた金額が、旅行代金となります。
柴崎社長：「（日銀の方向転換で）ある程度、円高に進むだろうという見通し。このタイミングで、春からのツアー発表ができるので、価格を抑えた形で発表ができると思う」
（「グッド！モーニング」2022年12月23日放送分より）
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