7組の夫婦が二泊三日の沖縄旅行へ。三日間夢中で...【夫婦交換】

【作品名】
7組の夫婦が二泊三日の沖縄旅行へ。三日間夢中で...【夫婦交換】

【ストーリー】
僕はあつし、四十七歳。はずきとは二十年前に結婚し、子どもも大きくなって独立し、今では夫婦ふたりの生活だ。若い頃のあたふたした子育て期を駆け抜け、ようやく落ち着いて2人の時間を持てるようになった……

はずなのに、実際にはずっと一緒にいても何も変わらないまま、同居人のように穏やかな日々を送っている。仲が悪いわけじゃないし、会話もある程度はあるが、昔のような特別な空気はさほど感じない。

夜を迎えれば、それぞれ眠りに落ちるだけで、そういった関わりは長く遠ざかってしまった。はずきも表立って不満を言わないから、僕もずっとなんとなく「ああ、こんなものか」と続けてきた。

しかし心の奥では「このまま人生が過ぎていくのかな」とどこか寂しさを抱えていた。そんなとき、大学のころからの友人・こうじさんに久々に会い、何気なく夫婦の話をした際、

「夫婦交換のサークルなんてものもあるらしいよ」と冗談めかして彼が語りだした。最初は耳を疑ったが、彼の話では「最近そういう集まりも珍しくはない」とのこと。

ネットや特定のコミュニティ経由で集まって、夫婦間で新しい感覚を取り戻すためにパートナーを“交換”する、などという大それたことを実行している人がいるらしい。

僕は最初は笑って聞いていたが、そのうち妙に心がざわめき、「本当にそんな世界があるんだろうか」と頭の片隅にずっと残って離れなくなった。帰ってきてから数日、ふと夜のリビングで、はずきに

「そういえば、変わった話を聞いたんだけど……」と切り出してみた。彼女はソファでテレビを見ながら「何？」と顔だけこっちを向く。そこで僕は「夫婦交換のサークルなんてのがあるんだって。

倦怠期とかマンネリに効くとか言ってた」と笑い混じりに言うと、彼女は驚いた顔をして「へえ、そんなのあるの？」と呟いた。僕は内心、眉をひそめられて拒絶されると覚悟していたが、案外くいつくように

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