『多くの観光客で賑わっています。いろんな言語が飛び交ってますね』
サタデーステーションが向かったのは、ベトナム中部にある世界遺産の街ホイアン。夜になると色鮮やかなランタンが灯り、船に乗りながら、幻想的な景色を楽しむことができます。「アジアで最も魅力的な観光都市ランキング」では、2年連続1位にも輝いた、ベトナム屈指の観光地です。この地を訪れていたのは、埼玉県在住の佐藤さん一家。新型コロナの影響で、年末年始の海外旅行は実に4年ぶり。その行先に選んだのが、ベトナムでした。
(妻)「いい時間に(船に)乗れて良かったです。最初どうなるかと思ったんですけど、(子どもが)乗りたくないって言ったから。でも楽しんでくれて良かったです」
長引く円安や物価高で海外旅行に強烈な逆風が吹く中、東南アジアの国・ベトナムには、去年1年間だけで、58万人以上の日本人観光客が訪れました。日本人がベトナムを選ぶ理由とは?佐藤家の旅行に同行させてもらうと、ベトナムの3つの魅力が見えてきました。
■ベトナムの魅力(1)「物価の安さ」
魅力の1つ目は、何といっても「物価の安さ」です。地元のスーパーを訪れた佐藤さんのお目当ては…
(夫)『ビールです。これが一番安いですね、1万1000ドン。70円くらい』
ベトナムのビールは、日本のビールの3分の1ほどの価格で購入が可能です。
(長女)『ビール買い過ぎじゃない?』
少しお高めの人気レストランを予約していた佐藤さん一家。2歳の次女は、ベトナムの麺料理「フォー」がお気に入りのようです。
(夫)『日本人の口に合うと思う。シンプルだし子供がいっぱい食べられる』
「フォー」を含めた、ベトナム料理5品に、ビール4杯、ジュース4杯を頼んで、総額は、およそ4500円でした。
(妻)『安いよね?お腹いっぱい食べて、日本の半分くらいだと思います』
さらに、タクシーを使って45キロ移動しても、料金はおよそ1800円。日本の10分の1程度で済みます。佐藤さん一家が宿泊先に選んだのは、1年半前にベトナム中部・ダナンに開業したばかりの日系ホテル。5つ星にもかかわらず、1泊およそ2万円です。しかも、追加料金なしで、巨大な遊具が設置された屋外プールや、日本風の装飾が施された屋内プールが利用可能です。
▼ベトナムの魅力(2)「ハワイにも負けないビーチ」
プールだけではありません。「ハワイにも負けないビーチ」があるのも、ベトナムの魅力です。
(妻)『砂浜もきれい。ゴミとかあまりない』
特にダナンの「ミーケビーチ」は、「世界の綺麗なビーチ6選」にも選ばれています。海岸沿いにホテルが建ち並び、山がそびえる様子は、まるでハワイのワイキキビーチのようです。実は、佐藤さんたちは今回、旅行先を決める際に、ハワイも候補にあがったと言います。しかし…
(夫)『(ハワイは)物価が非常に高いこともあって、円安の状況を考えた時に…、そしてハワイは時差もあるので…』
▼ベトナムの魅力(3)「旅行のハードルの低さ」
ハワイは日本との時差が19時間ありますが、ベトナムは日本との時差が2時間だけ。保育園に通う子どもたちの時差ボケも考慮した上で、ベトナムを選んだと言います。このように、日本人にとって「旅行のハードルが低い」ことも、ベトナムの魅力の一つです。
買い物をしている際にも、現地の店員が日本語を使うシーンがありました。実は、ベトナムの観光地では、日本語が通じる場所も多くあります。
(夫)『簡単な日本語だったら知っている方も多いので、通じた気がします。あとは英語かジェスチャーで大丈夫』
6泊7日でベトナムの4都市を巡った、佐藤家の正月旅行。かかった費用は全部でおよそ50万円でした。
(夫)『子どもと一緒に来て安心できる安全な街。世界遺産の街もあるし、食べ物も日本人にとても合う。そして物価もまだ安くて、かつ、6時間のフライトで行ける。短い滞在時間でも楽しめる。そういう点に魅力を感じています』
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