「ゼロコロナ」はもはや、事実上存在しないようです。暮れも押し詰まるなか、人々が列をなすのは国内便のカウンターです。中国ではすでに国内旅行が復活し始めています。
「中国のハワイ」ともいわれるリゾート地、海南島。TIKTOKには大勢の人たちがビーチで楽しむ様子が投稿されています。
海南島のホテルの担当者:「ここ数日は大体、満室。90%くらいです。規制があった時は少なかった。宿泊率は50%くらいでした」
空港にはフェイスシールドを着けた人もチラホラ見受けられました。
旅行客:「もちろん心配はありますが、個人で予防をしっかりすれば大丈夫」「やっぱり予防は必要です」「自分の感染予防と他の人への配慮です」
中国政府が3年近く続いた厳しい規制を大幅に緩和したのは今月初め。さらに来月8日からは外国から入国する人の計8日間の隔離も撤廃。中国人の海外旅行も国際的な感染状況を見ながら順次再開するとしています。
市民:「開放すべきです。国内だけでなく外国にも門戸を開くべきです。それが本当の経済回復です」「パンデミックの初期と違い、今は死亡率も低いので政府が緩和をするのは科学的なことだと思います」
歓迎の声が上がる一方、やはり不安の声も聞こえてきます。
市民:「緩和はあまりに突然のことだったので、皆、準備ができていません」「確かに心配です。でも生活のためには働かないと…」
急激な方針転換のためか、中国の新規感染者は爆発的に急増。ネット上に出回った中国政府の内部資料では今月1日から20日だけで感染者数が2億4800万人に達するとの推計も示されています。実に人口の2割近くです。
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