●人気の旅行先1位は
●海外旅行者19倍
以上のポイントについて、詳しく解説します。
■“最大11連休”年末年始どう過ごす?
年末年始のカレンダーは、仕事納めは12月28日ごろという人が多く、29日から1月3日までが6連休という人が多いのではないでしょうか。クリスマス明けの26日から28日まで休みが取れた場合、11連休となる人もいるかもしれません。皆さん、年末年始をどう過ごすのでしょうか。
パート(50代)
「コロナもはやっているので、主人と二人でダラダラと自宅で過ごすと思います。(帰省で)年寄りの所へ行くには、ちょっと怖いので」
看護師(20代)
「仕事ですね。(1月)1日まで仕事して、2日は休みです。本当は休んで、家でゆっくり過ごしたいなと思います」
自由業(60代)
「毎年ハワイに行っていたので、行きたいんですけど、今年は千葉で」
家族がタイにいる人
「(タイに)できれば行きたいですけど、円安でちょっと行きたいところにいけない感じで、コロナとお金の状況を見て、行きたいなと思ってます」
■ホノルル首位陥落 年末年始・海外旅行先ランキング
街でも海外旅行に「そろそろ行きたいな」という声がありましたが、年末年始の海外旅行の予約はすでに始まっています。大手旅行会社・HISは、人気の旅行先ランキングを発表しました。
2021年まで1位だったホノルルは、11年ぶりに首位陥落となりました。1位はお隣の韓国・ソウルでした。2021年は4位だったソウルはランクアップし、11年前にホノルルに奪還された首位を取り返したような形です。
元々ソウルは、ドラマ・音楽などポップカルチャーで人気の観光地でもあります。HISによると、ソウル行きの予約客の約7割が女性で、年齢別では10代後半~20代の若年層が約4割を占めています。
今年ならではの理由として、入国規制の廃止があります。韓国では10月から入国者へのPCR検査を廃止し、新型コロナ関連の入国規制が完全に撤廃されたことになります。また日本人に対しては、8月から短期滞在目的のビザなし入国も再開しました。これを受けて、「韓国は他の国より回復速度が速い」ということです。
トップ10のホノルル、グアム、パリ以外は全てアジアとなったのは、円安・原油価格の影響が背景にあります。「円安のため、比較的物価が安いアジアがいいな」と思う人が多く、ウクライナ情勢などによる原油価格の高騰を受けて、私たちが払う燃油サーチャージも上昇しました。このため、「日本から近いアジアがいい」と選ぶ人が多いということです。
HISによると、年末年始における海外旅行の予約者数は2021年の約19倍となりました。「かなり増えた」と感じるかもしれませんが、実はコロナ前の2019年と比べると、まだ2割程度の回復です。
■国内旅行者数がコロナ前の約7割に回復
観光庁によると、2022年7~9月期の国内旅行者数(速報)は1億2608万人でした。2021年の同時期と比べると、約1.9倍に増加しました。コロナ前の2019年と比べると、約7割まで回復してきています。
一方、国内旅行の1人1回あたり旅行支出(速報)は4万2322円となりました。2021年と比べると約2割、コロナ前と比べると1割弱増加しました。ずっと我慢していたので、どうせ行くならいい宿・いい食事など内容を充実させたい人が多いのかもしれません。
◇
海外旅行者も国内旅行者も増加傾向にありますが、まだコロナ前への完全復活とまでは行っていません。今年も、感染状況なども気にしながらの年末年始となりそうです。
(2022年11月29日放送「news every.」より)
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